中性脂肪が増えるとどんな病気になるのか?

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中性脂肪が増えるとかかりやすい疾患

中性脂肪が増えたからと言ってすぐに病気になるわけではありませんが、慢性的に中性脂肪の数値が高いと脂質異常症が起こります。

脂質異常症というのは血液内に含まれるトリグリセライドという中性脂肪やコレステロールなどの数値が、一定の基準よりも高い状態になることをいいます。

脂質の数値が高くても病気とは言えませんが、脂質異常症の症状は血液がドロドロになるというものです。

血液中に脂質が多く含まれて血液の粘性が高まると、血管内をスムーズに流れなくなってしまいます。

このような状態になると動脈硬化のリスクが高まりますし、血栓ができやすくなるため脳梗塞や脳卒中、心疾患などのリスクまで高まります。

ただし、中性脂肪が増えても自覚症状はありませんから、脂質異常症になっていたとしても、数値を目にしない限り自分で気がつくことはほとんどないでしょう。

動脈硬化も同じで、ただ単に動脈硬化が起きているだけでは、体に特別な症状は現れません。

そのため心疾患や脳疾患を患って、初めて脂質異常症に気がつくという方も多いのですね。

また、中性脂肪が増えると、増加することによって直接疾患が引き起こされることもあります。

それは脂肪肝という疾患で、肝臓に中性脂肪が溜まることで起こります。

以前は脂肪肝になっても、肝臓に志望が蓄積するだけで特に問題のない病気と言われていましたが、放っておくと肝硬変や幹細胞ガンに進行する可能性があります。

ここまで重症化しないとしても、脂肪肝はさらに血液の状態を悪化させてドロドロにします。

そのため心臓への血液が不足して酸素が足りなくなったりするので、狭心症が起こるリスクが高まります。

血液の流れも低下しますから、心疾患などの合併率も高くなり、生活習慣病の原因ともなると言われているので、脂肪肝には十分注意しなくてはいけません。

と言っても、動脈硬化などと同様に、脂肪肝も自覚症状がありません。

血流が悪くなるので、疲れやすくなったりだるくなったり、頭痛や肩コリなどの症状は出ますが、これらの症状が起こっても脂肪肝と結びつけることはないでしょう。

ですので発見が遅れてしまったり、すでに合併症が起こったりしてしまうのですね。

中性脂肪は、いざというときのエネルギー源として蓄えておく必要はあるものの、過剰に蓄積すると命に関わる疾患を引き起こす元となってしまいます。

それを防ぐには、検査による中性脂肪値を把握するしか方法がないので、検査をきちんと受けて、数値が高ければすぐに生活習慣を改善するなど対策を行うようにしましょう。

肥満症とメタボリックシンドローム

中性脂肪が多いとしても、そのこと自体が直接病気に結び着くわけではありません。

中性脂肪は、エネルギー源となるブドウ糖がなくなってしまった時に、代わりのエネルギー源として使われる体脂肪を作るための重要な成分です。

もしも中性脂肪が少なくて体脂肪が作られないと、エネルギー不足になって疲労がたまったり、活動的に動けなくなります。

ただし、中性脂肪が多すぎると体脂肪も増えすぎてしまうため、肥満が引き起こされてしまいます。

肥満自体も病気ではないものの、肥満によって起こる病気があるので、中性脂肪が多い場合は注意が必要なのですね。

中性脂肪が多く、血圧や血糖値も高い上に肥満という場合は、肥満症という疾患になります。

肥満症になると、体を動かすことが億劫になってしまい運動不足になりがちですが、重度の運動不足は筋肉の衰えを招きます。

筋肉量が落ちると関節への負担が大きくなるため、関節が変形する疾患が起こることがあります。

リウマチや膝関節症などはさらに運動不足を招くため、肥満症が悪化するという悪循環が引き起こされます。

また、肥満症には体全体に脂肪がついていて体重が重いタイプと、他の部分は痩せているのにお腹だけ出ていて、体重もそれほど重くないタイプがあります。

お腹ポッコリタイプの肥満症なら問題ない、と思うかもしれませんが、このタイプは内臓脂肪が蓄積しているメタボリックシンドローム型の肥満症です。

内臓脂肪が付くと、周りの血管が圧迫されて血流が悪くなるため、内臓器官の働きまで低下していきます。

内臓器官は健康を維持するためのあらゆる働きを持っているので、これが低下するということはいろいろな疾患の招くリスクを高めます。

メタボリックシンドロームは、健康診断でもメタボ検診が義務付けられているほど、疾患の大きな要因となるものです。

メタボによって起こるリスクが高いのは、糖尿病や高血圧、心疾患や脳卒中など進行すると命にも関わる生活習慣病です。

つまり、中性脂肪が多く内臓脂肪が蓄積している場合は、これらの病気にかかるリスクが高まるので、普通の肥満同様に対策が必要となるのですね。

中性脂肪の数値は、血圧と同じように上下するものですから、多いかどうかはすぐに判断できません。

しかし、中性脂肪が多い状態が続くと肥満という形になって現れますし、血液検査をすればあらゆる病気の元となる肥満症かどうかを確かめることができます。

ですので「数値は変わるから」と油断せず、肥満になったらきちんと検査をしてしかるべき対策を行っていきましょう。

中性脂肪が高い人は血液がドロドロなのは本当?

まず結論から言うと、中性脂肪が多い人は血液がドロドロです。

単純に考えても、脂肪分は油ですからドロドロしていますし、それが血液の中にたくさん取り込まれていたら血液までドロドロになるのは当たり前ですね。

ただ、血液の状態は目に見えるものではありませんし、ドロドロでもかろうじて流れていますから、血液がドロドロになったからといって特別な症状が出ることはありません。

と言っても、近年は血液サラサラというワードを目にすることが多くなっているので、血液の状態が気になる方もいるでしょう。

血液がサラサラしていることが健康につながると言われるのは、血液ドロドロの状態はあらゆる疾患を引き起こすリスクが高まるからなのです。

血液ドロドロは初期段階では特に症状は出ませんが、この状態が続くと動脈硬化が起きやすくなります。

動脈硬化とは血管の柔軟性が失われて収縮が弱まったり、血管内に血栓ができて狭くなったりして、血液の流れが滞る状態のことをいいます。

動脈硬化が起こると、体内で必要とされる栄養や酸素の運搬がスムーズに行われなくなります。

毛細血管など普通でも血液が通りにくいところは、血液が流れなくなってしまったり、詰まってしまいます。

そのため栄養と必要とする細胞の再生が行われなくなり機能が低下して、糖尿病や高血圧などの疾患が引き起こされます。

また、血管が詰まってその先に血液が届かなくなると、脳内出血や脳梗塞などの脳卒中が起きたり、心臓への血液が不足して狭心症や心疾患が起こることもあります。

このように、血液がドロドロの状態は放っておくと、命に関わる疾患のリスクが高くなるので注意が必要です。

ただ、前述したように血液の状態というのは自分で把握することができないので、通常であれば専門の検査をする必要があります。

しかし中性脂肪が多いと血液はドロドロになることから、中性脂肪値が上がったら血液の状態はドロドロになっていると判断できます。

中性脂肪が高くても痩せている人もいますし、中性脂肪が高くなくても太っている人がいるので、スタイルだけでは中性脂肪の多さは分かりません。

ですが血液の状態というのは中性脂肪の数値とリンクしていて、中性脂肪値が高ければ血液がサラサラということは絶対にありません。

血液ドロドロは沈黙の殺人者と言われるぐらい、放っておくと怖い症状や疾患を引き起こすものですから、中性脂肪値が高いようだったら血液がサラサラになるための対策を行うようにしましょう。

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