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中性脂肪を減らす食事の摂り方と糖質制限の有効性

さんま、いわし、さばなどの青魚

中性脂肪を減らす食事の摂り方

中性脂肪の数値が高くなったら早急に減らす必要がありますが、その方法でもっとも効果的なのが食生活の改善です。

食生活は、生活習慣の中でも一番大きく中性脂肪の数値を左右します。

揚げ物や炒め物、肉類など脂肪分の多い料理が好き、炭水化物をたくさん食べる、野菜の摂取量が少ない、間食が多い、毎日たくさんお酒を呑むなどの食生活は中性脂肪値を高めます。

だからこそ食生活を改めるのはもちろん、中性脂肪を減らす効果的な食事法を実践すれば、動脈硬化などのリスクも大幅に軽減されるのですぐに始めましょう。

 

中性脂肪を減らす食事は、糖質の摂取を減らす、中性脂肪を減らす食材を取り入れるというのがポイントになります。

糖質制限というと糖尿病患者さん必要というイメージがありますが、中性脂肪の減少にも効果があるのです。

糖質を制限すれば血糖値の上昇を抑えることができるので、肥満ホルモンと呼ばれるインスリンの分泌も抑えることができます。

糖質は一番最初にエネルギーとして使われるため、摂取を制限すると糖新生という機能が働いて、脂肪をエネルギーとして変換します。

脂肪が燃焼されれば中性脂肪の数値も下がりますし、基礎代謝も高まるので痩せやすい体にできます。

また、中性脂肪は余ったブドウ糖が遊離脂肪酸と結合することで生成されます。

ブドウ糖の元となるのは糖分や炭水化物なので、糖質制限をするだけで中性脂肪の生成も防ぐことができるのです。

 

次に中性脂肪を下げる効果のある食材ですが、まずきちんと摂取したいのが青魚です。

青魚には、中性脂肪を下げる働きを持つDHAやEPAが豊富に含まれているので、さんまやいわし、鯖などを定期的に食べるようにしてください。

また、海のミネラルをたっぷり含んだ海藻には、糖分や脂肪の代謝を促すヨードという成分が含まれていて、中性脂肪の生成を抑制する効果があるので積極的に食べましょう。

もちろん山のものでも中性脂肪を減らす効果のあるきのこ類があるので、海藻や青魚が苦手という方はまいたけやしめじ、しいたくをたっぷり食べるといいですね。

そして、大豆や大豆加工食品に含まれるイソフラボンにも、中性脂肪を下げる作用があるので、豆腐や納豆、味噌や醤油なども適量を摂るようにしましょう。

ちなみに納豆に含まれるナットウキーゼは、溶解効果によって血液をサラサラにしてくれますから、より一層中性脂肪を減らす効果が期待できます。

これらの中性脂肪を下げる効果のある食材を使ったレシピを公開しているサイトもあります。

中性脂肪を下げる食事・食材・レシピ-解決!TGSごはん

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このように、中性脂肪は食事の摂取方法を工夫するだけでも減らすことができるので、毎日の食生活に取り入れて行きましょう。

 

中性脂肪を下げたいならこれだけは食べないほうがいいものってある?

食べ物にはそれぞれに栄養素が含まれているので、基本的に摂取してはいけない食べ物というのはありません。

健康な体を作るには、体に良いと言われる栄養素だけを摂るのではなく、あらゆる栄養をバランスよく摂ることが大事ですから、いろいろな食べ物を食べるのが一番なのです。

ただし、中性脂肪が高い場合には、数値にもよりますが摂取しない方が良い食べ物もあります。

それは、動物性脂肪と糖質、そして食べ物ではありませんがアルコールです。

 

動物性脂肪には飽和脂肪酸がたくさん含まれていますが、この脂肪酸は中性脂肪を増加させるという働きを持っています。

つまり、動物性脂肪を摂りすぎると飽和脂肪酸もたくさん取り込むことになり、結果的に中性脂肪が増えてしまうのです。

さらに肝臓で中性脂肪が作られる時には、脂肪酸が原料となっているので、動物性脂肪は肝臓での合成も促進することになります。

動物性脂肪は、生クリームやチーズ、バターなどの乳製品、脂身の多い肉、ラード、卵黄などに豊富に含まれています。

これらの食品は洋菓子やスナック菓子などに多量に使われていますから、摂取しないように、もしくは一口だけなど量をきちんと決めて食べましょう。

 

次に摂らないようにしたいのが糖質です。

糖質はブドウ糖に変成して肝臓に運ばれ、肝臓の働きで中性脂肪へと合成されます。

この過程の中で、ブドウ糖で消費しきれずに、肝臓でたくさんの中性脂肪が作らることになります。

その中性脂肪も消費されないと、血中に中性脂肪値が取り込まれるため、数値がどんどん高くなって皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積します。

ですので、基礎代謝が低い方、生活活動量が少ない方は特に糖質を制限する必要があるのですね。

糖質を含む食品はいろいろありますが、中性脂肪になりやすいのは白い食べ物です。

砂糖はまず思いつくものですが、お米や食パン、そうめんやうどんなども糖質をたくさん含んでいますし、中性脂肪になりやすいということを覚えておきましょう。

穀物類や果物にも糖質が含まれているので注意してください。

 

アルコールは食べ物ではありませんが、肝臓で分解される過程で中性脂肪が合成されてしまいます。

適度な量であれば中性脂肪を高めることはありませんが、毎日の飲酒や過度の摂取は日々中性脂肪を作り出す原因となるので、飲みすぎないようにしましょう。

また、唐揚げなど脂っこいものやチョコレートなど甘いものを一緒に摂ると、さらに中性脂肪値を高めてしまうので、おつまみにも気をつけてください。

 

アルコールと摂取と中性脂肪の関係

アルコールは適量であれば血行を促進して、体内の廻りを活性化してくれるので体に悪影響はありません。

またアルコールは緊張をほどいてリラックスさせる効果もあるので、寝つきが悪い場合は、睡眠導入のために少量呑むのもいいでしょう。

しかし、毎日アルコールを摂取したり、たくさん呑むという場合は、アルコールが原因で中性脂肪を増やすことになるので注意が必要です。

 

一般的に、アルコールで太るのはおつまみが高カロリーだから、満腹中枢が麻痺して食べ過ぎてしまうからなど言われています。

確かに唐揚げやチーズなどアルコールに合う食べ物は高カロリーですし、おつまみを食べなくても呑んだ後に閉めのラーメンや牛丼など炭水化物を摂ったりするのでカロリーオーバーになります。

ですが、アルコールを摂取することで中性脂肪が増えるのは、食べ物のせいだけではないのです。

アルコールを摂取すると、一旦は胃や小腸に吸収されますが、それらの90%は血液に取り込まれて肝臓に運ばれます。

肝臓はアルコールを無毒化するために、アルコール脱水素酵素でアセトアルデヒドに分解します。

そのあと、アルデヒド脱水素酵素を使ってアセトアルデヒドを酢酸に変成させ、最終的に炭酸ガスと水に分解して、尿や汗などで排出します。

 

ただし取り込まれた90%のアルコールがすべて排出されるわけではなく、アセトアルデヒドを分解できないとそのまま残ってしまいます。

アセトアルデヒドは脂肪の分解を阻害する働きを持っていることに加え、中性脂肪の元となる脂肪酸の合成を高めてしまうのです。

脂肪酸がたくさん合成されて肝細胞内に取り込まれると、やがて中性脂肪となって肝臓に蓄積していきます。

このことから分かるように、過度のアルコール摂取は中性脂肪を作り出すという関係性があるのですね。

 

今まで、アルコールを摂取してもおつまみは食べないから脂肪は増えない、と思っていた方も多いのではないでしょうか。

しかしアルコールが分解されて排出されるまでの過程を見れば、食べるか食べないは関係なく脂肪が増えてしまうことが分かります。

どのぐらいアルコールを摂取すると中性脂肪が作られるかどうかは、アルデヒド脱水素酵素の含有量も関係しているので、一概に量を決めることは出来ません。

ですがいずれにしても呑みすぎは禁物であり、呑むにしても適量にとどめておく必要があります。

一般的な目安は、ビールなら中瓶1本分、日本酒なら1合と言われているので、晩酌ではこの量を超えないようにしましょう。

中性脂肪を下げるために糖質制限は有効?

糖質制限というのは、名前の通り食事などから摂取する糖質の量を制限するという健康法です。

砂糖などの甘いものはもちろん、糖質を豊富に含む炭水化物などの摂取を制限するのが糖質制限です。

糖尿病など糖質が関係している疾患の食事療法としても用いられる糖質制限ですが、最近はダイエット法の一つとして実践する方も増えています。

糖質を制限すると、血糖値の上昇によって分泌されるインスリンというホルモンが減少します。

インスリンは脂肪を蓄積させる働きを持っているため、糖質を摂取しないようにすれば脂肪の増加を防ぎダイエット効果も得られるのですね。

 

この働きを見ると分かるように、糖質制限は中性脂肪を下げるのに効果的です。

インスリンの分泌を抑制すれば、脂肪の蓄積も抑えられるので結果的に中性脂肪は増えなくなります。

これだけだと、下げることは出来ないと思うかもしれませんが、体には糖質が不足したときのための機能があるのです。

それは糖新生という機能で、糖質が不足してエネルギー源が足りなくなると脂肪をエネルギー源に変える働きが起こります。

ですので、脂肪酸はエネルギーとして燃焼されますし、脂肪を燃やすことで基礎代謝も高まって消費カロリーを増やせるので中性脂肪値を下げることができるのですね。

 

また、糖質はブドウ糖の元になりエネルギー源になりますが、使われなかった分は遊離脂肪酸と結合して中性脂肪になります。

つまり糖質を制限することは、中性脂肪自体を作り出さないという効果もあるので、糖質制限は中性脂肪を下げるためにはとても有効な方法と言えます。

糖質制限は、糖質が多く含まれる食材を食べないようにするだけですから、普通の食事制限よりも続けやすいというメリットもあります。

食べてはいけないものもほぼ決まっていて、それ以外のものなら何を食べても良いのですからストレスも溜まりません。

 

ちなみに、糖質制限をする場合には、ご飯やうどん、パンなどの主食、じゃがいもやさつまいも、人参、ごぼうなどの根野菜、果物、砂糖、はちみつ、みりん、ケチャップ、ソースなどがNG食材です。

逆に肉類や魚介類、乳製品、豆類、葉物野菜、レモンやいちごなどの果実、きのこ類や海藻類など食べて良いものはたくさんあります。

しかも、塩や醤油、お酢、そして油やマヨネーズなど普通のダイエットならNGの調味料でも使うことができるので、一般的な中性脂肪の食事制限が難しい、長続きしないという方は糖質制限を始めてみるといいですね。


やっぱりEPAとDHAは中性脂肪に良いみたい。

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EPAの中性脂肪に対する働き

常にDHAとセットになっているEPAですが、DHAと同じく青魚などに豊富に含まれている多価不飽和脂肪酸の一種です。

ただDHAとは微妙に働きが異なっていて、例えばDHAは脳まで栄養が達しますが、EPAは達することが出来ないので、DHAが持つ知能指数の向上効果はありません。

EPAの方が優れているのは血液に対しての効果で、血小板を固まりにくくしたり、血栓を防ぐ効果が高いと言われています。

 

EPAの特徴は健康効果が高いということで、特に血行を促進するという働きに優れています。

EPAを摂取すると、血液がサラサラにしたり血管をしなやかに保つ効果があることが分かっていて、血液がサラサラになれば流れもスムーズになるので、動脈硬化の予防や改善に効果を発揮してくれます。

血行が良くなって体のめぐりが活性化すれば、基礎代謝が上がるので痩せやすい体質へと変えることも可能です。

また、EPAは脂肪酸感受性細胞を刺激してGLP-1というホルモンの分泌を促進しますが、このGLP-1は食欲を抑制したり、胃の消化を遅らせて満腹感を維持させたり、血糖値を安定させる作用を持っています。

この作用で食べ過ぎを防いだり、肥満ホルモンのインスリンの分泌を抑えることができるので、ダイエット効果も期待できます。

さらに新陳代謝も活発になるので、ターンオーバーが正常に行われるようになりますから、肌トラブルの解消やアンチエイジング効果まで期待でるのです。

 

このように、健康にも美容にも万能の効果を持つEPAですが、中性脂肪とも深い関係があります。

EPAには脂肪の合成を行う物質を阻害し、中性脂肪の合成を抑制する働きや、中性脂肪の代謝を促進して、消費しきれず残ったエネルギーの脂肪化を防ぐ働きがあります。

他にも、脂肪の分解を行う酵素を活性化したり、肝臓で作られた中性脂肪が血中に取り込まれるのを防ぐ働きもしてくれます。

ちなみに、心血管疾患リスクや血中中性脂肪低減作用は消費者庁でも、その効果は最高評価のAランクとなっているので、どれぐらい効果が高いかが分かるでしょう。

 

また、EPAはがん発生因子の一つとなる、アラキドン酸の合成を抑えたり、増殖を防ぐ働きを持っています。

さらにがん細胞が血管内に癒着するのを抑制する効果もあるので、がんの予防効果が高いことでも注目されています。

ですので中性脂肪の低下はもちろん、血流を改善して冷えやむくみを解消したい、健康を維持促進したいという方にはEPAの摂取がお勧めなのです。

 

DHAの中性脂肪に対する働き

DHAとはドコサヘキサエン酸という脂肪酸で、高度不飽和脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)の一種になります。

特に青魚に多く含まれているDHAは、人間の脳神経や細胞などあらゆる部分にも含まれていて、健康維持や促進のために働いています。

今や、サプリメントなどでも目にすることが多くなったDHAですが、注目が集まったのは日本の子供の知能指数の研究が進められたことが発端です。

知能指数が高い理由の一つに、日本人は青魚を食べる習慣があること、その青魚に多く含まれているのがDHAであることが発表され、DHAに関する研究が世界に広がりました。

 

そして研究が行われる中で、もう一つ高い注目を浴びるようなったのが、DHAが持つ中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させる働きです。

これは魚やアザラシなどを主食にしていて、野菜を食べない極寒の地に住むイヌイットの食生活を調査したことから分かったことです。

イヌイットは血中脂質が普通の食事をしている人よりも低いということが分かり、その理由となるのがイヌイットが主食とする魚に含まれる多価不飽和脂肪酸であるDHAにあることから判明しました。

現在ではさらに研究が進み、高脂血症などの医薬品の成分としても使用されているのがDHAなのです。

 

DHAの中性脂肪の対する効果は、まず中性脂肪の合成を防ぐというものです。

中性脂肪は体内で合成されるのですが、この時必要な物質を減少させるという働きを持っています。

つまり中性脂肪が作られなくなるので、蓄積することも数値が高くなることもないのですね。

また、DHAは中性脂肪の分解を促進する効果もあります。

脂肪分解酵素の生成をサポートする働きがあるので、すでに中性脂肪が出来てしまっていても、分解して排出する効果が期待できるのです。

これらの働きから分かるように、DHAは中性脂肪を作るのが防ぎ、さらに排出を促進するので、中性脂肪の減少に優れた効果を発揮してくれるのです。

 

ただ、これだけ優れた効果があると、中性脂肪値が下がりすぎてしまうのではと不安になるかもしれませんね。

しかし継続して摂取していくと適性な数値を保つ働きに変わるので、下がりすぎの心配はありませんから、中性脂肪を確実に減らしたいという方はDHAを摂取するのがお勧めです。

ちなみに、DHAは脳の神経細胞を構成する原料なので、記憶力を高めたり、高齢の方なら認知症の予防や改善効果も期待できます。

さらに視神経の機能を回復させる働きもあり、視力の低下を予防したり改善する効果もあると言われているので健康維持のためにも多いに役立ってくれます。


中性脂肪は薬で減らせるのか?

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健康診断などで、中性脂肪の数値が一定基準を超えた場合、その数値によっては治療が必要と診断されることがあります。

中性脂肪の治療というのはあまり耳にしたことがないかもしれませんが、治療のための薬も開発されていて、投薬によって数値を下げることができます。

 

中性脂肪の対策で使われるのは、ニコチン酸誘導体とフィブラート系薬剤が主流になっています。

ニコチン酸誘導体はニコチン酸が主成分の薬で、古くから脂質低下作用が認められている物質でビタミンの一種です。

中性脂肪の他に、悪玉コレステロールを低下させ善玉コレステロールを上昇させたり、リポ蛋白(a)という虚血性の心疾患の因子を下げる働きを持っています。

ただし、ニコチン酸のままだと体内への吸収がスムーズに行われないため、誘導体に変成させたものが治療薬として使われています。

ニコチン酸誘導体を使った薬は、トコフェロールニコン酸エステルやニセリトロール、ニコモールなどがあります。

 

ニコチン酸誘導体は安全性が高いので安心して服用できますが、薬ですから副作用はありません。

ニコチン酸には末梢血管を拡張させるという作用を持っているので、顔の火照りの副作用が起こることがあります。

重篤な副作用ではないものの、大量に摂取すると頭がぼーっとしたり、集中力がなくなったり、鈍感になってしまうので少量から始めて状態を見ながら規定量まで増やしていくのが一般的です。

フィブラート系薬剤は、昔から脂質異常症の治療に使われている薬です。

肝臓による中性脂肪の合成を阻害したり、リポ蛋白リパーゼという中性脂肪分解酵素の働きを活性化するというのがフィブラート系薬剤の効能です。

悪玉コレステロールに対する作用もあるので、中性脂肪値が高い場合はもちろん、悪玉コレステロール値も併せて高い場合に効果的に働きます。

また、ニコチン酸誘導体は糖尿病患者には処方が規制されていますが、フィブラート系薬剤は糖尿病の合併を起こしている人にも処方が容認されています。

 

ただしフィブラート系薬剤には、肝機能障害や腎機能障害が起こるリスクがあります。

もともと胃腸や肝臓が弱い場合は負担が大きいので、安全性に関してはニコチン酸誘導体の方が高いと言えるでしょう。

副作用としては筋肉の萎縮があり、これ自体は特に問題がなくても、車の運転など生活活動の中では危険が伴うこともあるので注意が必要です。

中性脂肪はこれらの薬で減らすことができますし、命に関わる副作用もありません。

しかし、根本から治すにはやっぱり食生活と運動がもっとも効果的なので、安易に薬に頼らずに生活習慣から改善していきましょう。

中性脂肪を減らす基本は食生活と運動が基本です!こちらの記事をチェック
中性脂肪を減らす食事の摂り方と糖質制限の有効性
中性脂肪を減らすならどんな運動が良い?

中性脂肪を減らすためにサプリメントやトクホは必要?

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中性脂肪に効果のあるサプリメントの成分

中性脂肪を下げる成分はいろいろありますが、食材から十分な量を摂取しようとすると、調理法などによってどうしてもカロリーオーバーになってしまいます。

また、食材に含まれる栄養素というのは、体内に入ったとしても吸収や分解などの工程を経なくてはいけないので、まるごと摂取できるわけではありません。

その点、サプリメントなら求める成分をダイレクトに摂取できるので、カロリーを気にする必要はありません。

吸収されやすいように加工されているものも多いので、中性脂肪への効果も期待できます。

ですので成分の働きで中性脂肪を減らしたいという方は、サプリメントを利用するといいでしょう。

 

中性脂肪のサプリメントはいろいろなメーカーから発売されていて、それぞれに配合されている成分も異なります。

ですが、中性脂肪に効果のある成分は一つだけではありませんし、成分ごとに中性脂肪へのアプローチも違うので、自分に合った成分が配合されているものを選びましょう。

中性脂肪のサプリメントの成分は、主にDHA・EPA、ポリフェノールです。

DHAとEPAは、脳細胞を活性化させて頭を良くする成分として知られていますが、中性脂肪を減らす効果が高いことも有名です。

DHAは肝臓で中性脂肪が作られるのを抑える働きや、血中に中性脂肪が分泌されるのを抑制する働きがあるので、中性脂肪の数値まで下げる効果があります。

EPAは、リンパ液の中に中性脂肪が分泌されるのを抑制したり、DHAと同様に肝臓での中性脂肪の合成を防ぐという働きももっています。

さらに、リポ蛋白リパーゼを活性化して、中性脂肪が脂肪細胞や筋肉に取り込まれるように働きかけて、燃焼を促進する効果も期待できるので、この2つの成分が配合されたサプリメントはもっとも効果が高いと言えるでしょう。

DHAとEPAについてはこちらの記事もチェック
やっぱりEPAとDHAは中性脂肪に良いみたい。

 

もし、脂っこい食べ物が大好き、甘いものがやめられないという場合は、ポリフェノールが主成分のサプリメントがお勧めです。

ポリフェノールは抗酸化作用に優れているので、活性酸素を取り除いて細胞などの劣化を防いで体内機能を活性化します。

体内機能が活発に働けば、脂肪の燃焼や不要物の排出が滞りなく行われるので、これだけでも中性脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。

しかし、ポリフェノールにはもっとダイレクトな中性脂肪への効果があるのです。

ポリフェノールは脂肪の合成を促す酵素の働きを阻害したり、脂肪の燃焼を促進する酵素の働きを活発にするという働きもあります。

つまり脂肪を溜め込みにくくしながら、脂肪を燃焼する効果があるので、食べることが大好きという方はポリフェノールのサプリメントを飲みましょう。

 

中性脂肪用の特定保健用食品(トクホ)について

世の中には健康効果を煽るキャッチコピーで販売されている健康食品はたくさん発売されていますが、基本的に「健康食品」とはただの食品でしかありません。

例えダイエット効果がありそうな宣伝文句が書いてあっても、成分が配合されているとしても、特定の効果があるものではないのです。

簡単に言うと、脂肪を燃焼する効果があると言われている唐辛子とダイエット用食品は、どちらも食品という同じくくりになります。

ですので、ダイエット効果がなかったとしてもメーカーにはなんの責任もないのです。

 

ですが、最近よく見かけるようになった特定保健用商品は、健康食品とはまったく違うものです。

特定保健用商品とは特定保健用食品のことで、トクホとも呼ばれています。

これは、消費者庁長官の認可を受けている商品で、保健の効果に関して、許可されている表示内容を記載することができます。

認可を受けるためには、特定の保健の効果が科学的に実証されている必要があり、有効性や安全性の審査に合格した商品だけが特定保健用食品として許可を受けられます。

つまり健康食品と違い、保健効果が認められているのが特定保健用食品なのですね。

そのため、特定保健用商品を利用する場合は、どのような効果があるのか、自分が求める効果に適しているのかを確認してから選ばなくてはいけません。

また、薬ではないものの、用法用量、摂取方法なども守らなくてはいけません。

 

現在、表示許可されているのは、お腹の調子を整えることに関連した食品、コレステロールが高めの方に適した食品、骨の健康維持に役立つ働きを持つ食品など10項目があります。

その中の一つにあるのが「食後の血中の中性脂肪を抑える食品」という項目です。

これは名前の通り中性脂肪を抑える効果がある特定保健用健康商品ですから、食事による中性脂肪の上昇を抑えたい方にお勧めです。

この表示ができるのは、中性脂肪に関与するジアシルグリセロールもしくはグロビン蛋白分解物などが配合されている商品だけです。

食後の血中の中性脂肪を抑える食品は、お茶やコーヒー、清涼飲料水、魚肉ソーセージなどたくさん発売されているので、食生活に取り入れやすいでしょう。

もちろん、例え特定保健用商品であっても、利用してすぐに中性脂肪が劇的に減少するわけではありません。

しかし科学的効果が証明されているので、毎日きちんと摂取することで効果は期待することができますし、食生活を改善するのが難しいという方のサポートにも役立ってくれます。

少々お値段は高いですが、健康食品のように効果が疑わしいものではないので、中性脂肪が気になる方は試してみるのがお勧めです。

サプリ・トクホだけに頼るのはダメ!食事療法と運動療法が基本です
中性脂肪を減らす食事の摂り方と糖質制限の有効性中性脂肪を減らすならどんな運動が良い?

サプリメントやトクホをネットで購入する際の注意点

インターネットの普及によって、中性脂肪に関する健康食品や特定保健用食品なども通販で購入出来るようになりました。

わざわざ買いに行かなくてもいいですし、口コミの評価などもチェックできるので、効果に関しての情報も簡単に手に入るのでネット通販はとても便利ですね。

ただし、販売サイトによっては誇大広告を掲載していることもあるので、まるごと鵜呑みにするのもよくありません。

特に特定保健用商品は、国に効果が認められているので、それだけで信用してしまいがちです。

しかしいくら特定保健用商品として許可がおりていても、配合されている成分によって効果が違います。

例えば、コレステロール値を下げる効果があるものもありますし、ミネラルの吸収を助ける効果を持っているものなど、商品それぞれに効果が異なるのです。

 

販売サイトの中には、中性脂肪には効果が認められていないのに、さも効果があるような記載をしているところもあります。

購入する側の知識によっては、コレステロール値が下がるなら中性脂肪も下がると思ってしまうこともあるかもしれません。

ですが、コレステロール値が下がる効果が科学的に証明されている成分が配合されていても、それが中性脂肪に効く証明はされていません。

こういった販売サイトで購入すると、まったく効果がないので、広告表現をしっかりチェックしましょう。

 

消費者庁では許可表示の範囲が決まっているので、例え特定保健用商品であっても、医療が必要ないような感想や、効果を確実に保証するような感想など消費者が誤解するような表示はしてはいけないとされています。

いくら個人の感想であっても、消費者に誤解を与えるものは虚偽もしくは誇大表示となります。

簡単なアンケートやモニター調査であっても、質問内容や対象者などを表示しないだけでも信頼できるデータにはなりません。

また、最近は専門医や大学教授などが推薦文を書いていたり、効果があるような内容の文章を記載している販売サイトも増えています。

もちろん、口コミや専門家の意見はとても貴重ですが、購入前には効果を得る根拠となる成分が配合されているかをチェックしましょう。

出来れば、その成分がどのようなメカニズムで中性脂肪に働きかけるかが記載されていれば、その販売サイトは信用できます。

ちょっと面倒かもしれませんが、販売サイトが乱立しているネット環境では、これだけ細かくチェックする必要があるので、成分と成分による効果のメカニズムをしっかり確認してから購入する販売サイトを決めましょう。

 


中性脂肪を減らすならどんな運動が良い?

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中性脂肪を減らすなら有酸素運動

中性脂肪の数値が高くなるのは主に食生活が原因なので、食事内容に気をつけなくてはいけません。

食事内容についてはこちらの記事をチェック
中性脂肪を減らす食事の摂り方と糖質制限の有効性

ただし、エネルギーを消費することも必要不可欠なので、食生活だけではなく運動も取り入れる必要があります。

運動にはいろいろな種類がありますが、中性脂肪を下げるのに効果的な運動というのがあるので習慣にしていきましょう。

 

中性脂肪を下げるには、激しい運動を長時間行う必要はありませんし、筋肉トレーニングを2日に1回行うのも効果はありません。

中性脂肪に効果的なのは、軽い運動でもいいので毎日行うことです。

軽い運動と言うと幅が広いので、限定して言えば酸素をたっぷり取り込んで脂質や糖質をエネルギーとして消費する有酸素運動がお勧めです。

激しい運動だと息が切れてしまって酸素を十分に取り込めませんし、筋肉トレーニングも筋肉に力を入れる時に息が止まるので、脂質や糖質を消費出来ません。

有酸素運動は心拍数が100前後ぐらいで行えるので、酸素をしっかり取り込みながらエネルギーを消費することができます。

ただし、一つ気をつけなくてはいけないのが行う分数です。

有酸素運動であっても、最初の数分は血中のブドウ糖がエネルギーとして消費されるので、5分ぐらいでは中性脂肪の減少には繋がりません。

脂質や糖質をエネルギー源にするためには最低でも10分、もっとも効果的なのは20分、中性脂肪値が高い方だと30分行うのが理想的です。

 

有酸素運動で一番手軽なのはウォーキングです。

ウォーキングは早く歩く必要はありませんが、背筋を曲げてだらだら歩いていたら効率よく脂肪を燃焼することができません。

ですので、ウォーキングをする時は背筋を伸ばし、できるだけ手を大きく振って大股で歩くようにしましょう。

ウォーキングなら、買い物に行く時や通勤時などに取り入れやすいので、毎日無理なく続けられますね。

 

もし、きちんと運動する時間が取れるなら、サイクリングやスイミングがお勧めです。

サイクリングは足に負荷をかけることができますし、スイミングは水によって全身に無理なく負荷をかけられるので、より効率よく中性脂肪を下げることができます。

また、ただ歩くだけのウォーキングだと20分は長く感じますが、サイクリングやスイミングなら30分ぐらいあっという間に経ってしまうので、運動量もアップできます。

もちろん毎日同じ運動をする必要はないので、今日はウォーキング、明日はサイクリングなど組み合わせて行うのもお勧めです。

すぐに効果はなくても、続ければ必ず数値で結果が出るので気負わずに始めてみてください。

 

有酸素運動のなかでもウォーキングがおすすめ

中性脂肪の減らし方はいろいろありますが、もっとも大事なのは生活習慣の中で行える方法を取り入れることです。

残念ながら、現代人の食生活は肉食中心でジャンクフードやファーストフードを食べることも多く、中性脂肪が増えやすい環境にあります。

ですので特別な方法で中性脂肪を減らせたとしても、それまでと同じ生活を送っていたらまた増えてしまいます。

と言っても、食事は人とのお付き合いもありますし、美味しい物を食べるのはストレス解消にもなるので制限のしすぎも問題です。

だからこそ、食生活に気をつけながら、プラス生活習慣に組み込める方法を実践するのがお勧めなのです。

 

その効果的な方法がウォーキングです。

ダイエット方法にしても、血圧を下げたり肥満を防ぐ健康法にしても、ウォーキングは一番よく見かける有酸素運動ではないでしょうか。

これだけあらゆる健康法が提唱される中で、いまだにウォーキングが推奨されるのは、歩くことこそが運動不足を解消する一番の方法だからです。

現代は交通機関が発達しているので、歩くにしてもその距離はたかが知れていて、昔と比べると歩行数は大幅に減少しています。

現代よりも不便だった昔は倍以上の距離を歩いていたので、その頃には生活習慣病はもとより、中性脂肪が高い人もほとんどいなかったと言われています。

中性脂肪の数値が健康に害を与えることが知られるようになったのはここ数年で、これは歩く距離が減ったこととリンクしています。

歩行不足は生活習慣病、ひいては中性脂肪の増加につながるとも言えるのです。

 

なぜウォーキングがここまで推奨されるのかというと、歩くことは全身を動かし、足の裏に刺激を与えて体を活性化し、さらに血行を促進して脂肪の燃焼などを促進する効果に優れているからです。

またウォーキングは生活習慣に一番取り入れやすい運動でもあります。

何も、トレーニングウエアに着替えて、決められた速度で行う必要はありません。

日常の生活の中で歩く距離を増やす意識を持つだけでいいので、取り入れやすく続けやすいからこそ、中性脂肪を減らす効果があるのです。

散歩でもいいのでとにかく歩く距離が増えれば、それまで溜まっていた脂肪の燃焼が始まりますし、蓄積しようとしている脂肪にも働きかけることができます。

時間も20分から30分でいいですから、買い物は少し遠くのスーパーに行く、自宅から駅まで歩く、時間ができたら散歩をするというだけで中性脂肪を減少させられるので今日から実践してみましょう。

 

運動不足だと中性脂肪が増えるといのは本当なのか?

中性脂肪が溜まる一番の原因は食生活にあるので、まずは食べるものに関して気をつける必要があります。

ただ、いくらヘルシーな食生活を心がけていても、中性脂肪は肝臓からも作られますし、脂質や糖質をまったく摂らないという訳にもいきません。

栄養管理は専門知識がないととても難しいので、食事制限だけでは中性脂肪を適性に保つことはできませんから運動も必要なのですね。

それに運動不足になると中性脂肪が増えるのは本当のことなので、生活習慣には運動も取り入れなくてはいけません。

 

運動不足になると、筋肉が落ちてしまいます。

筋肉を動かすにはたくさんのエネルギーが必要になるので、筋肉がついていればいるほど消費カロリーは多くなり、基礎代謝もアップします。

ですが筋肉は使わないとどんどん衰えてしまいますし、もともと筋肉がついていた人は落ちた筋肉が脂肪に変わるので中性脂肪が増加します。

筋肉が落ちれば消費カロリーも減り、基礎代謝も低下するため、摂取カロリーを制限したとしても結果的にカロリーオーバーの状態になります。

このようなメカニズムがあるので、運動不足になると中性脂肪が増えてしまうのですね。

 

現代社会はとても便利になって、交通網のほとんどが整備されている状態ですから、普段の生活でも歩くことは少なくなっているでしょう。

また運動不足が気になっている方でも、仕事などで忙しくて体を動かす暇がないという方も多いようです。

それなのに、食生活は欧米化されていて、魚よりも肉、和菓子よりも洋菓子、手軽に食べれる高カロリーなジャンクフードを食べる機会が多くなっています。

つまり消費されるエネルギーは減少しているのに、摂取するカロリーはどんどん増えているのです。

これでは運動をしない限り中性脂肪の増加を防ぐことは出来ません。

 

しかも、中性脂肪は皮下脂肪になる前の段階なので、見た目では痩せている人でも数値が高いことがあります。

これはいわゆる隠れ肥満の状態で、中性脂肪が溜まっているのに何の対策も行わないために、生活習慣病のリスクを高める人が増えています。

ですので運動不足を自覚していて、食生活を気をつけていない場合は中性脂肪が増えている可能性があるので、少しの時間でもいいので簡単な有酸素運動やストレッチを実践して運動不足を解消するようにしてください。

体を動かす習慣がつけば基礎代謝も上がりますし、運動不足だった時より消費エネルギー量が増えて燃焼しやすい体になるので、中性脂肪の増加を防ぐことができます。


中性脂肪が増えるとどんな病気になるのか?

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中性脂肪が増えるとかかりやすい疾患

中性脂肪が増えたからと言ってすぐに病気になるわけではありませんが、慢性的に中性脂肪の数値が高いと脂質異常症が起こります。

脂質異常症というのは血液内に含まれるトリグリセライドという中性脂肪やコレステロールなどの数値が、一定の基準よりも高い状態になることをいいます。

脂質の数値が高くても病気とは言えませんが、脂質異常症の症状は血液がドロドロになるというものです。

血液中に脂質が多く含まれて血液の粘性が高まると、血管内をスムーズに流れなくなってしまいます。

このような状態になると動脈硬化のリスクが高まりますし、血栓ができやすくなるため脳梗塞や脳卒中、心疾患などのリスクまで高まります。

 

ただし、中性脂肪が増えても自覚症状はありませんから、脂質異常症になっていたとしても、数値を目にしない限り自分で気がつくことはほとんどないでしょう。

動脈硬化も同じで、ただ単に動脈硬化が起きているだけでは、体に特別な症状は現れません。

そのため心疾患や脳疾患を患って、初めて脂質異常症に気がつくという方も多いのですね。

 

また、中性脂肪が増えると、増加することによって直接疾患が引き起こされることもあります。

それは脂肪肝という疾患で、肝臓に中性脂肪が溜まることで起こります。

以前は脂肪肝になっても、肝臓に志望が蓄積するだけで特に問題のない病気と言われていましたが、放っておくと肝硬変や幹細胞ガンに進行する可能性があります。

ここまで重症化しないとしても、脂肪肝はさらに血液の状態を悪化させてドロドロにします。

そのため心臓への血液が不足して酸素が足りなくなったりするので、狭心症が起こるリスクが高まります。

血液の流れも低下しますから、心疾患などの合併率も高くなり、生活習慣病の原因ともなると言われているので、脂肪肝には十分注意しなくてはいけません。

と言っても、動脈硬化などと同様に、脂肪肝も自覚症状がありません。

血流が悪くなるので、疲れやすくなったりだるくなったり、頭痛や肩コリなどの症状は出ますが、これらの症状が起こっても脂肪肝と結びつけることはないでしょう。

ですので発見が遅れてしまったり、すでに合併症が起こったりしてしまうのですね。

 

中性脂肪は、いざというときのエネルギー源として蓄えておく必要はあるものの、過剰に蓄積すると命に関わる疾患を引き起こす元となってしまいます。

それを防ぐには、検査による中性脂肪値を把握するしか方法がないので、検査をきちんと受けて、数値が高ければすぐに生活習慣を改善するなど対策を行うようにしましょう。

肥満症とメタボリックシンドローム

中性脂肪が多いとしても、そのこと自体が直接病気に結び着くわけではありません。

中性脂肪は、エネルギー源となるブドウ糖がなくなってしまった時に、代わりのエネルギー源として使われる体脂肪を作るための重要な成分です。

もしも中性脂肪が少なくて体脂肪が作られないと、エネルギー不足になって疲労がたまったり、活動的に動けなくなります。

ただし、中性脂肪が多すぎると体脂肪も増えすぎてしまうため、肥満が引き起こされてしまいます。

肥満自体も病気ではないものの、肥満によって起こる病気があるので、中性脂肪が多い場合は注意が必要なのですね。

中性脂肪が多く、血圧や血糖値も高い上に肥満という場合は、肥満症という疾患になります。

肥満症になると、体を動かすことが億劫になってしまい運動不足になりがちですが、重度の運動不足は筋肉の衰えを招きます。

筋肉量が落ちると関節への負担が大きくなるため、関節が変形する疾患が起こることがあります。

リウマチや膝関節症などはさらに運動不足を招くため、肥満症が悪化するという悪循環が引き起こされます。

 

また、肥満症には体全体に脂肪がついていて体重が重いタイプと、他の部分は痩せているのにお腹だけ出ていて、体重もそれほど重くないタイプがあります。

お腹ポッコリタイプの肥満症なら問題ない、と思うかもしれませんが、このタイプは内臓脂肪が蓄積しているメタボリックシンドローム型の肥満症です。

内臓脂肪が付くと、周りの血管が圧迫されて血流が悪くなるため、内臓器官の働きまで低下していきます。

内臓器官は健康を維持するためのあらゆる働きを持っているので、これが低下するということはいろいろな疾患の招くリスクを高めます。

メタボリックシンドロームは、健康診断でもメタボ検診が義務付けられているほど、疾患の大きな要因となるものです。

メタボによって起こるリスクが高いのは、糖尿病や高血圧、心疾患や脳卒中など進行すると命にも関わる生活習慣病です。

つまり、中性脂肪が多く内臓脂肪が蓄積している場合は、これらの病気にかかるリスクが高まるので、普通の肥満同様に対策が必要となるのですね。

中性脂肪の数値は、血圧と同じように上下するものですから、多いかどうかはすぐに判断できません。

しかし、中性脂肪が多い状態が続くと肥満という形になって現れますし、血液検査をすればあらゆる病気の元となる肥満症かどうかを確かめることができます。

ですので「数値は変わるから」と油断せず、肥満になったらきちんと検査をしてしかるべき対策を行っていきましょう。

 

中性脂肪が高い人は血液がドロドロなのは本当?

まず結論から言うと、中性脂肪が多い人は血液がドロドロです。

単純に考えても、脂肪分は油ですからドロドロしていますし、それが血液の中にたくさん取り込まれていたら血液までドロドロになるのは当たり前ですね。

ただ、血液の状態は目に見えるものではありませんし、ドロドロでもかろうじて流れていますから、血液がドロドロになったからといって特別な症状が出ることはありません。

と言っても、近年は血液サラサラというワードを目にすることが多くなっているので、血液の状態が気になる方もいるでしょう。

血液がサラサラしていることが健康につながると言われるのは、血液ドロドロの状態はあらゆる疾患を引き起こすリスクが高まるからなのです。

 

血液ドロドロは初期段階では特に症状は出ませんが、この状態が続くと動脈硬化が起きやすくなります。

動脈硬化とは血管の柔軟性が失われて収縮が弱まったり、血管内に血栓ができて狭くなったりして、血液の流れが滞る状態のことをいいます。

動脈硬化が起こると、体内で必要とされる栄養や酸素の運搬がスムーズに行われなくなります。

毛細血管など普通でも血液が通りにくいところは、血液が流れなくなってしまったり、詰まってしまいます。

そのため栄養と必要とする細胞の再生が行われなくなり機能が低下して、糖尿病や高血圧などの疾患が引き起こされます。

また、血管が詰まってその先に血液が届かなくなると、脳内出血や脳梗塞などの脳卒中が起きたり、心臓への血液が不足して狭心症や心疾患が起こることもあります。

このように、血液がドロドロの状態は放っておくと、命に関わる疾患のリスクが高くなるので注意が必要です。

 

ただ、前述したように血液の状態というのは自分で把握することができないので、通常であれば専門の検査をする必要があります。

しかし中性脂肪が多いと血液はドロドロになることから、中性脂肪値が上がったら血液の状態はドロドロになっていると判断できます。

中性脂肪が高くても痩せている人もいますし、中性脂肪が高くなくても太っている人がいるので、スタイルだけでは中性脂肪の多さは分かりません。

ですが血液の状態というのは中性脂肪の数値とリンクしていて、中性脂肪値が高ければ血液がサラサラということは絶対にありません。

血液ドロドロは沈黙の殺人者と言われるぐらい、放っておくと怖い症状や疾患を引き起こすものですから、中性脂肪値が高いようだったら血液がサラサラになるための対策を行うようにしましょう。

 


正しい中性脂肪の値を知りたいなら健康診断・血液検査前に知っておきたいこと

 

中性脂肪値の検査は、健康診断の項目に含まれていますから、血液検査によって高いか低いかは健康診断を受ければ分かります。

中性脂肪の数値の基準は150mg/dL以上が高いとされているので、150mg/dL以下であれば問題はありません。

 

ただし、ここで気をつけておきたいのが、中性脂肪値は前日の食事で大きく変わるということです。

もし前回の健康診断で中性脂肪の数値が高ければ、中性脂肪を下げるために食生活を改善したり、運動を取り入れて検査に挑むでしょう。

しかし例え1年間努力を続けたとしても、検査前日の食事によってはその努力が水の泡になってしまうことがあるのです。

中性脂肪値は食事の影響を受けやすいため、前日に脂っこい食事をしてしまうと、数値が高くなってしまうのです。

上昇の幅は食べたものや体質によって異なりますが、少なくとも200mg/dL以上、中には400mg/dLまで跳ね上がることもあります。

今まで頑張ってきたんだから、1日ぐらい大丈夫だろうと思うかもしれませんが、とんかつやラーメン、ハンバーグステーキ、牛丼などを食べてしまったら一気に数値は上がります。

また、初めて検査をするという場合でも、前日にこのような食事をしてしまったら、本来の中性脂肪値を正しく判定できません。

ですので、中性脂肪を調べる前日は油物や糖分の高いものは控えておきましょう。

 

ただ、中には数値が高かったのに、何も改善しなかったという方もいるかもしれませんね。
もちろん検査は正しい数値を知るために行うので、検査当日だけ中性脂肪値を下げても自分の健康のためにはなりません。

しかし中性脂肪値が高すぎると健康保険に加入できなかったり、更新後の保険料が上がってしまうことがあるので、これを避けるために一時的でいいから下げたいという方もいるでしょう。

そんな時の裏技としては、前日は食事を抜いて、とにかく水をたくさん飲んで血液を薄めると中性脂肪値を一時的に下げられます。

これはあくまでもその場しのぎの対策なので、もともと数値が高い人は、検査が終わったら中性脂肪を下げる対策をきちんと行いましょう。

 

健康診断というのは、自分の健康を守るために正確な数値を知ることを目的で行うものです。

医師に注意されるのが鬱陶しい、生活を改善するのは面倒などいろいろあるかもしれませんが、病気の予防のためにも正しい数値を検査するのはとても大切なことです。

ですので、中性脂肪を調べる時には前日の食事に気をつけること、規定の時間までに夕食を終えることなど、医療機関での決まり事をしっかり守って受けるようにしてください。

 


中性脂肪を下げるならダイエットと睡眠かな

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中性脂肪を下げるダイエット方法

太ってしまう原因はいろいろありますが、その一つに中性脂肪が高いことが挙げられます。

ですので、痩せるには中性脂肪を下げるのが効果的なのですが、中性脂肪というのは他の脂肪と違って燃焼させられるものではありません。

ダイエットでは脂肪燃焼という言葉がよく使われますが、運動や消費カロリーを増やすことで燃焼できるのは脂肪酸です。

中性脂肪は脂肪酸とグリセリンで構成されているので、厳密に言うと中性脂肪の中の脂肪酸が燃焼するというのが正しい意味になります。

脂肪酸が燃焼されると、構成が崩れて中性脂肪が分解されて老廃物として排出されるので、結果的に中性脂肪が減るのです。

つまり中性脂肪を下げるためのダイエットをするのであれば、脂肪酸を燃焼させる方法を実践してなくてはいけないのですね。

 

脂肪酸を燃焼させる、というと何か特別なダイエット方法があるように思えますが、実はとてもアナログな方法が一番効果があるのです。

その方法とは有酸素運動を毎日30分行うことです。

有酸素運動は、昔から提唱されていたダイエット方法なので、聞き飽きたかもしれませんね。

ですが、脂肪酸を燃焼するには酸素をたっぷり取り入れる有酸素運動が一番効果が高いのです。

エネルギーというのはグリコーゲン、ブドウ糖、脂肪の順番で消費されていくので、常にカロリーを消費し続けてエネルギー源を使い切れる有酸素運動がもっとも効率よく脂肪酸を燃焼させる方法なのです。

もちろん人間は生きているだけでエネルギーを消費し続けますが、一般的な生活活動では食事から取り入れたエネルギー源しか消費できません。

運動をすれば生活活動よりも大きなエネルギーを消費しますし、脂肪を燃焼するためには酸素が必要なので、有酸素運動を行うことで中性脂肪はしっかり下げられるのです。

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ただし、中性脂肪は毎日の食事から余分に摂取した脂肪分や糖分、炭水化物が原因で作られてしまいます。

いくらきちんと運動をしても、食生活がいい加減では効率よく中性脂肪を減らせません。

極端な食事制限はする必要はありませんが、脂肪分や糖分の過剰摂取には気をつけて、中性脂肪を減らす効果がある食材を取り入れると、さらに有酸素運動の効果を高められるでしょう。

中性脂肪を減らす食材は、さばやいわしなどの青魚、納豆や豆腐などの大豆食品、海藻類などがあります。

有酸素運動に加えて、毎食ではなくてもこれらの食材を意識的に取り入れると中性脂肪はきちんと下がるので、地道なダイエット方法ですがぜひ実践してみてください。

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中性脂肪と睡眠&休息の関係について

中性脂肪は生活習慣が大きく関わっていますが、睡眠と関係があることはあまり知られていません。

健康や美容のためには睡眠が重要というのはよく知られていますが、実は睡眠の質は中性脂肪の数値にも影響を与えるのです。

睡眠と中性脂肪を結びつけるのは、成長ホルモンの存在です。

成長ホルモンは寝ているときにしか分泌されないホルモンで、脂肪を分解する働きを持っています。

もっとも分泌量が多くなるのは一番深い眠りの時と言われていて、眠ってから3時間程度経ったぐらいが分泌のピークとされています。

つまり、眠りが浅かったり、何回も目が覚めるなど質の悪い睡眠をとっていると、成長ホルモンが十分に分泌されなくなるため、脂肪を分解する分が不足してしまうのです。

 

ですが、ただ眠いから寝たとしても、それだけで質の良い睡眠が取れるとは限りません。

ものすごく疲れていて眠りたいと思っていても、疲れのせいで神経が興奮していたら、眠りを誘う働きを持つ副交感神経がうまく働きません。

寝る直前まで煌々と明かりがついた部屋で、テレビを見ていたりゲームをしていたりすると、交感神経が活発になるので深い眠りにはなりません。

例え眠れたとしても、深く質の良い睡眠のためには副交感神経が優位になっている必要があるのです。

副交感神経は眠りを誘って、体や心をリラックスさせる働きを持っているので、質の高い睡眠を取るためには交感神経をオフにして副交感神経をオンにしなくてはいけないのです。

ですので寝る前には明かりを落とし、静かな音楽を聴いたりして副交感神経を高めましょう。

 

ただ、仕事などで忙しかったりすると、睡眠も十分に取れないこともあるでしょう。
そんな場合は、お昼寝などで休息を取るのも効果的です。

15分ぐらいの昼寝は夜の睡眠の質を高めてくれるので、短時間しか眠れなくても成長ホルモンの分泌を促す効果が期待できます。

睡眠不足は、単に成長ホルモンの分泌が減少するだけではなく、ストレスが溜まって自律神経のバランスまで崩すことがあります。

自律神経が崩れると、中性脂肪を作り出す遊離脂肪酸が大量に生成されてしまうので、間接的ですが中性脂肪を増やす原因となります。

休息は長時間取りすぎると逆にだるくなってしまいますが、15分程度の休息は体を活性化してストレスも軽減してくれます。

睡眠も休息も、忙しい現代人はなかなか満足に取ることはできないかもしれませんが、そのせいで健康を害したら何の意味もないので、睡眠もしくは休息をきちんと取って中性脂肪の増加を防ぎましょう。

 

中性脂肪を下げることができない人が陥りやすい状況

中性脂肪は食事療法と運動療法を実践すれば、ほとんどの場合下がるので特に難しいことはありません。

それなのに中性脂肪が下がらない人がいるのは、間違った方法を実践しているか、続けられないからというところに理由があります。

間違った方法とは、例えば食事中の中性脂肪を下げる効果がある特定保健用食品だけに頼って運動をまったくしない、果物や野菜だけしか食べないなどの方法です。

中性脂肪に効果がある特定保健用食品は確かに効能が認められていますが、脂肪酸を燃焼する効果はありません。

溜まった中性脂肪を分解するには、脂肪酸を燃焼させなくてはいけないので、特定保健用食品だけでは中性脂肪値を正常に保つことはできないのです。

また、果物や野菜はビタミンやミネラルがたっぷり含まれているので、健康や美容に効果的です。

とは言え、果物には糖分がたくさん含まれているので、食べ過ぎると過剰摂取になってしまいますし、野菜に含まれる栄養素だけでは中性脂肪に働きかけることはできません。

例えば、中性脂肪を下げる効果を持つDHAやEPAは青魚に多く含まれているので、野菜だけを食べていても摂取できません。

食事は中性脂肪を下げるのにとても重要ですが、基本は栄養バランスを整えることが一番大事で、限られた栄養素をたくさん摂取しても効果がないのです。

「続けられない」というのは、栄養バランスの整った食事や軽い有酸素運動を続けられないことです。

中性脂肪を下げるための食事や運動を実践しても、それが1週間しか続かなかったら効果はありません。

長年の生活習慣で蓄積した中性脂肪は、短期間では消えてはくれませんから、数値で効果を実感できるまでにはある程度の時間が必要です。

途中で面倒になって投げ出してしまったら、下がり始めた中性脂肪も元通りになってしまうので、とにかく続ける必要があるのです。

 

このようにうまく中性脂肪を下げられない人は、やけになって何の対策を行わなくなるという状況に陥りやすいです。

確かにある程度は努力したのに結果が出ないとやる気も失せますが、何もしなければ中性脂肪はどんどん高くなり、動脈硬化や生活習慣病などもっと厄介な状況になってしまいます。

病気が発症してしまったら、中性脂肪を下げるのはもちろん病気の治療も医師の管理下で行っていくので、面倒などと言ってられなくなります。

ですので、中性脂肪は正しい方法をきちんと実践し、時間をかけて下げていくものだということを理解して、焦らず取り組んでいきましょう。


中性脂肪を減らす方法

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中性脂肪が増えるのを防ぐ方法

中性脂肪は、生命維持活動を滞りなく続けるためのエネルギー源となるもので、いわば貯金と同じ存在です。

いざというときに中性脂肪がないと、エネルギーを作り出せなくなってしまうため、極端に言うと生命を維持することができなくなります。

ただし、中性脂肪が多すぎてしまうと、肥満や動脈硬化、脂質異常症などが引き起こされるので、過剰な蓄積は避けなくてはいけません。

そのためには、まず食事と運動で中性脂肪が増えるのを防いでいきましょう。

食事に関しては、極端に制限する必要はないものの、脂質や糖質は意識して控えるようにしてください。

例え肉類を減らしても、料理に砂糖を使わないようにしても、普通の食事には固形で認識できない脂質や糖質がたくさん含まれています。

ですので意識して減らしても不足することはありませんし、現代の食生活では脂質も糖質も過剰摂取しやすい環境なので注意しましょう。

外食はできるだけ控える、ジャンクフードは食べないようにする、野菜を中心とした食事内容を心がける、お菓子はできるだけ食べないというような工夫で中性脂肪が増えるのを防ぐことができます。

数値が高くないのであればストイックにやる必要はなく、ストレスが溜まらない程度に食生活に気をつけるだけでも増加を防げます。

ただし、アルコールを過剰摂取すると、分解される過程の中で中性脂肪を作り出す脂肪酸が大量に作られてしまうので、くれぐれも呑みすぎには注意してください。

運動も特別なものをする必要はありませんが、明らかに運動不足という場合は、毎日10分でも20分でもいいので運動するようにしましょう。

運動をしないと消費カロリーよりも摂取カロリーが上回ってしまうため、いくら食事に気を配っても中性脂肪が増えてしまいます。

運動のための特別な時間を設けなくても、通勤などで歩く機会があるなら、ひと駅分歩いたり、階段を上り下りしたりするだけでも効果的ですし、買い物に行く時はできるだけ歩きで行くようにするのもお勧めです。

今まで運動不足だった場合、20分間軽い有酸素運動をするだけでも消費カロリーをアップできるので、食事と合わせて行うと中性脂肪も増えなくなるので実践してみてください。

ですが、食事や運動だけで中性脂肪の増加を抑えるのは現実的に難しく、だからこそ数値の高さに悩む方が多いのですね。

中性脂肪が増えるのをしっかり防ぐには、中性脂肪を下げる効果があるサプリメントを服用するのが良いと思います。

食事や運動に加えてサプリメントを取り入れれば、成分の効果によって増加を防げるので、サプリメントも忘れずに生活習慣に取り入れることがポイントです。

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健康診断や検査の前に気を付けるべきことはある

中性脂肪を減らすには、食事内容を見直して脂質や糖質を減らすこと、定期的に運動をすること、DHAやEPAなど中性脂肪を下げる働きを持つ成分を摂取するのがもっとも確実な方法です。

ただし、これらの方法を実践してもすぐに中性脂肪が減るわけではありません。

中性脂肪の数値が高いということは、血中にたくさんの中性脂肪が取り込まれているのですから、簡単に減らせるものではないのです。

ですが健康診断で要治療などと書かれてしまうと、保険料が上がったり、保険に加入できなくなってしまいます。

というのも、中性脂肪値が高いと脂質異常症になる可能性が高く、これは生活習慣病の原因になるものなので、保険会社にとっては中性脂肪値が高い人の加入はリスクでしかないからです。

本来なら、中性脂肪を急激に下げたとしても、根本的な改善にはなりません。

しかし、健康診断のためなど一時的にでもいいから数値を減らしたい、ということもあるでしょう。

中性脂肪を急激に下げることはできませんが、高く出てしまう要因をなくすことはできます。

そのための方法は、まず中性脂肪の検査をする1日前の夕食はいっさい食べない、もしくは野菜など脂質や糖質が含まれないものを夜7時までに食べ終えることが大事です。

普通に夕食を食べる場合でも、検査前の12時間~14時間前には食べ終えないと、食べたものの影響で中性脂肪の値に影響します。

前日に夕食を食べたり、普通の時間帯に食べてしまうと、食事に含まれる栄養素がエネルギー源として血中に取り込まれてしまいます。

ですので、どうしてもという場合は夕食を抜く、どうしても我慢できない場合は生野菜などを7時までに食べ終えてください。

もちろんアルコールは厳禁ですし、糖分の入った清涼飲料水なども飲まないで下さい。

当然ですが、検査や健康診断当日の朝食は食べないでくださいね。

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中性脂肪と年齢・性別・遺伝の関係について

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中性脂肪と加齢の関係

年齢を重ねると、健康を維持するために必要なホルモンや成分であっても、分泌量や合成量が減少していきます。

そのため疲れやすくなったり、骨がもろくなったり、体内機能の低下などが引き起こされるのですが、中性脂肪の量も加齢が大きく影響しています。

健康調査においても、中性脂肪は加齢とともに増加することが分かっていますが、その理由の一つに成長ホルモンの減少が挙げられます。

成長ホルモンは成長期に当たる子供にとっても重要ですが、大人になってから分泌される場合は、健康を維持するための働きをしてくれます。

細胞分裂を促したり、細胞の修復や回復を行ったりする成長ホルモンには、脂肪を分解するという働きもあります。

そのため成長ホルモンが不足すると、脂肪分解作用が不十分になってしまい、結果的に中性脂肪が増加するのです。

成長ホルモンは睡眠中に分泌されますが、分泌量は加齢とともに少なくなるので、どうしても不足してしまい年齢とともに中性脂肪が増えるという結果になるのですね。

 

また、中性脂肪は肝臓でも作られています。

肝臓は、脂肪酸によって中性脂肪を作り出し、肝細胞の中に溜め込んで肝機能を働かせる時のエネルギーとして消費します。

ですが加齢とともに肝機能が衰えてしまうと、必要となるエネルギー量が減少するため、肝細胞の溜め込んだ中性脂肪は消費されずにどんどん蓄積してしまいます。

肝細胞に脂肪が溜まって30%以上が脂肪化すると脂肪肝と呼ばれる状態になり、メタボリックシンドロームを引き起こす原因の一つになります。

つまり、いわゆる中年太りというのは、肝臓で作られた中性脂肪が加齢によって消費されないことで起こるのですね。

 

それに年齢を重ねると、基礎代謝まで低下してしまいます。

基礎代謝というのは、普通に生活しているだけで消費されるエネルギーのことです。

基礎代謝量は個人差がありますが、一般的には20代後半から減り始めて、30代を超えると加速的に低下していきます。

そのため、それまでと同じ食生活でも、消費エネルギーが少なくなることで摂取したカロリーがそのまま蓄積して中性脂肪になってしまうのです。

 

もちろん定期的に運動をしていたり、常にダイエットを心がけていれば、加齢による中性脂肪の蓄積量は少なくなります。

しかし、体の衰えは誰にでも訪れるものなので、多かれ少なかれ加齢とともに中性脂肪は蓄積してしまいます。

だからこそ年齢を重ねたら、どんなに痩せている人でも中性脂肪に気をつけなくてはいけないのですね。

 

性別の違いと中性脂肪の数値

中性脂肪の正常値は、一般的に30から149と言われています。

数値だけ見るとかなりの幅があり、30の人も149の人も同じ正常値というのは違和感があるかもしれませんね。

これだけの幅があるのは、この数値の範囲なら特に健康を害すことはないからなのですが、もう一つ男女によって中性脂肪の数値が異なるからなのです。

同じ人間なのに数値に差があるのは、男性と女性では体質が異なるからです。

 

男性は基本的に筋肉量が多いので、その分基礎代謝も高く、少しの運動でも消費エネルギー量がたくさん必要になります。

そのため中性脂肪をスムーズに消費できるので、規則正しい生活をしていれば中性脂肪の数値が上がることはありません。

しかし、女性はもともと筋肉量が少ないため、男性よりも基礎代謝は低いですし、たくさん運動をしないとエネルギーも消費できません。

このように、男女の体質を見てみると分かるのですが、女性の方がどうしても中性脂肪が蓄積しやすくなっているのです。

つまり中性脂肪が蓄積しにくい体質としやすい体質があるため、正常値の幅も体質に合わせて大きく取られていることが考えられるのです。

 

ただし、同じ女性でも年齢や月経によって中性脂肪が蓄積しやすいかしにくいかが異なります。

実は女性ホルモンであるエストロゲンには、中性脂肪の上昇を抑えるという働きがあります。

さらに女性ホルモンには血管の健康状態を守るという働きもあるので、正常に分泌されている年齢であれば脂質異常が起こりにくいのです。

しかも女性ホルモンは内臓脂肪を増えにくくする効果もあるので、その分中性脂肪が溜まりにくいです。

逆に、加齢とともに女性ホルモンの分泌量が減少すると、それだけ脂質異常のリスクが高まりということです。

ですが、女性ホルモンの分泌量は、エストロゲンとプロゲステロンがバランスを保ちながら変化しています。

また加齢とともに分泌量は減少していくので、中性脂肪の蓄積が常に抑制されているということではありません。

月経や年齢によってホルモン分泌量は細かく変化をしていき、その影響を受けるので、中性脂肪の正常値は幅があるとも言えます。

いずれにしても、男性と女性は体質で、女性同士でもホルモンの分泌量によって中性脂肪の数値は異なります。

ですので、単に数値だけで高い低いを判断するのではなく、性別や年齢、体の状態なども合わせて正常値かどうかを確かめる必要があるので、自己判断ではなく専門医の診断を受けるようにしましょう。

中性脂肪が高い子供が増えている?

中性脂肪の数値が高い脂質異常症は30代40代の中年に起こる症状と思われがちですが、近年は子供にも発症率が高まっています。

脂質異常症は遺伝と肥満が主な原因と考えられていますが、子供に増加しているのは肥満が原因となることが多いようです。

お菓子の種類はとても豊富で、しかも高カロリー、糖質や脂質も高いものがたくさんあります。

食事にしてもファーストフードやインスタント食品を小さい頃から口にすることも多く、家での食事にしても加工食品の割合が増えています。

糖分の高い清涼飲料水、スイーツなども食生活の中に当たり前のように取り込まれている現代の子供は、肥満になりやすい条件が整ってしまっているのですね。

 

さらに、今の子供は運動量が少なくなっています。

時代とともに遊びの種類も変わってきていますから、公園にいてもみんなで集まってポータブルゲームをやっている子もよく見かけます。

また、小学生でも塾に通うのは当たり前の時代ですから、必然的に運動量は減少してしまうのですね。

摂取するカロリーは高くなっているのに、消費するカロリーは減っているのですから、取り込んだ脂肪は蓄積されて中性脂肪値が高くなるのも当然かもしれません。

 

ただし、中性脂肪が高いからといって必ず太るというわけではありません。

子供は大人よりも基礎代謝量が高いので、カロリーオーバーで運動不足でも比較的太りにくいのです。

つまり中性脂肪の数値が高かったとしても、外見の症状に現れなかったりするので気がつかないことも多いのです。

そのままの状態を放っておいて、食生活を何も変えなかったりすると、ほとんどの割合で成人になってから脂質異常症が引き起こされます。

若いうちから脂質異常症になると、その分糖尿病や高血圧など生活習慣病を発症するリスクが高まってしまいます。

 

もちろん肥満の症状が出ていたら、すぐに生活習慣を改善しなくてはいけません。

小児肥満は約7割が成人肥満へと移行していくと言われていますし、子供の頃から太っていると大人になってからダイエットをしてもなかなか痩せません。

遺伝だったらしょうがないと思うかもしれませんが、子供の肥満は生活習慣を規則正しくすることで改善できます。

3食しっかり食べて間食を減らす、早寝早起きの習慣をつける、できるだけ外で体を動かして遊ぶというのを徹底しましょう。

子供の生活習慣は親の指導がとても大事ですし、食生活に気を配れるのも親だけですから、子供の健康を守るためにも生活習慣をしっかり見直して一緒に改善していってあげましょう。

 

中性脂肪と遺伝・体質の関係

人間というのは、胎児から成長していく過程の中であらゆる遺伝子を受けとります。

両親の遺伝子を受け継ぐことによって、目が母親に似ていたり、癖が父親と同じというようなことが起こるのですね。

これは大事な親子の証ですが、厄介なことにただ顔や体つきが似るだけではなく、もともと親が持っている疾患や症状も受け継いでしまうことがあります。

よく知られているものだと、糖尿病や薄毛、肥満などがありますが、中性脂肪が高くなることも遺伝が関与していると言われています。

 

遺伝ならもうどうしようもない、と絶望的になってしまうかもしれませんね。

ただ、厳密に言うと中性脂肪が高いのがそのまま遺伝をするということではなく、中性脂肪を代謝する機能に異常がある状態が遺伝してしまうのです。

どんな成分でも代謝によって必要な分は体に取り込まれ、不要な分は排出されていきます。

しかし、遺伝によって先天的に脂肪の代謝に異常があると、中性脂肪の代謝がうまく行えないために数値が高くなってしまうのです。

代謝を行うのはホルモンで、ホルモンの受容体となるレセプターと結合することで、あらゆる成分をコントロールします。

中性脂肪の代謝もホルモンが行うのですが、レセプターの機能が壊れていたり、正常に働かなかったりすると、結果的に中性脂肪が高くなります。

この先天的異常はほとんどの場合遺伝なので、中性脂肪と遺伝は関係性があると言われるのですね。

 

また、日本人というのはもともと糖代謝がうまく行われない体質です。

それなのに、炭水化物が主成分となる米を毎食食べるという食習慣があることも、中性脂肪が高くなるのと関係があります。

炭水化物には糖質もたっぷり含まれていますが、日本人は体質的にその糖質をスムーズに代謝できないのです。

数年前から、炭水化物を抜くダイエットが人気ですが、これは糖質を摂らないことで中性脂肪の上昇を防ぎ、結果的に体脂肪を燃やすことで痩せる効果を得られます。

このことから分かるように、中性脂肪は体質によっても蓄積しやすいかどうかが分かれるのです。

 

ただし、いくら遺伝や体質が関係しているといっても、自分の中性脂肪の数値がこれらの影響で高いとは限りません。

中性脂肪が高くなる原因の多くは食生活にあり、糖質や脂質の過剰摂取が一番影響を与えています。

また遺伝でも体質でも、絶対に改善できないということではなく、生活習慣によって数値を下げることは可能なので、諦めずに対策を行っていきましょう。


太ってる?やせている?体重と中性脂肪の関連性

 

体重が平均より増えていると中性脂肪は高い?

普通、脂肪というと肉の脂身のようなものを想像しますが、中性脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪とは少し形状が異なります。

食べ物などから摂取した中性脂肪は、腸で消化されると血液の中に取り込まれて、体内のあらゆる臓器や筋肉などに運ばれてエネルギーとして消費されます。

ここで消費しきれない中性脂肪は、脂肪組織と結合したり肝臓に取り込まれることによって、皮下脂肪や内臓脂肪となるのですね。

つまり、中性脂肪は基本的に血液内に存在している白血球や赤血球のような形状なので、中性脂肪が高いかどうかは体重では判断されません。

皮下脂肪などは体重によって増えているかどうかを判断できますが、中性脂肪の場合は血液検査を行って数値を出さないと、高いか低いかを判断できないのです。

ですので、体重が平均より増えている方が中性脂肪も高いか、ということに関しては、一概に高いとは言い切れないのです。

ただし、体重が平均より増えるということは、一般的には皮下脂肪や内臓脂肪が付きすぎることが原因となります。

皮下脂肪や内臓脂肪は中性脂肪が余ったせいで付いてしまうものなので、中性脂肪が高いことは十分に考えられることです。

それでも体重と中性脂肪の数値の高さがリンクすると言い切れないのは、中性脂肪値が一定ではないからです。

これは血圧でも同じで、例えば血圧も運動をしたり興奮したりすると、普段は平均値の人でも一時的に血圧が上昇して高血圧になります。

ですが、心拍数が戻れば血圧も下がるので、いくら高血圧の数値が出たとしても高血圧症ではありません。

中性脂肪の値も、中性脂肪を多く含む食事をしたり、肝臓で中性脂肪を作る活動が活発になれば中性脂肪は高くなります。

この時、エネルギー消費量が少なかったりすると、皮下脂肪などが作られてしまって蓄積し体重が重くなることもあります。

とは言っても、もともと中性脂肪が正常値であれば時間が経てば元に戻りますから、体重が増えたとしても中性脂肪が高いとは限らないのですね。

もちろんこれは一般的な中性脂肪に対しての考え方であって、中性脂肪が高いことも考えられます。

いずれにしても、中性脂肪の値は血液検査などをしないとはっきりとは分かりませんから、体重が平均より増えた場合は中性脂肪の検査をしておくと安心です。

中性脂肪が高いことで肥満が引き起こされているなら、中性脂肪を下げるダイエットを行う必要があります。

痩せるためには太った原因を改善しなくてはいけませんから、自己判断ではなく中性脂肪値の検査もきちんと行って高いかどうか確認しましょう。

 

痩せているのに中性脂肪が高い人は何に原因がある?

中性脂肪が高い人、と聞いて思い浮かべるのは、全体的に肥満気味だったり明らかに太っている人ではないでしょうか。

確かに中性脂肪が高いと体脂肪が増えますから、太っている人が多いのは事実なのですが、実は一見痩せていても中性脂肪が高いことがあるのです。

痩せている人で中性脂肪が高いのは、主に糖質を過剰に摂取していることが理由として考えられています。

糖質は砂糖など甘いものだけではなく、米やパン、麺類などの炭水化物にも含まれているため、お菓子を食べない人でも食事量によっては糖質を過剰摂取している可能性があります。

糖質を摂取すると血糖値が上昇しますが、それを抑えるためのホルモンであるインスリンが分泌されます。

インスリンは別名を肥満ホルモンと言って、脂肪を蓄積する作用を持っています。

つまり糖質をたくさん摂る人は脂肪を溜め込んでしまうのですが、その現れ方は皮下脂肪だけとは限りません。

体質や生活習慣によっては、内臓の周りに脂肪が蓄積されて内臓脂肪として溜まってしまうことがあるのです。

皮下脂肪は外見に現れるので分かりやすいですが、内臓についた脂肪というのは目に見えませんし、外見にも現れにくいという性質を持っています。

そのため、一見痩せている人でも中性脂肪が高くなってしまうのですね。

痩せている人というのは、基礎代謝が高くエネルギーを消費しやすかったり、代謝が活発で皮下脂肪は燃焼しやすいなどの特徴があります。

これで健康的な食生活を送っていれば中性脂肪が上がることはないのですが、痩せているからといって油断して、いい加減な食生活をしてしまうと危険です。

脂っこいものや甘いものが好き、食べることが大好き、炭水化物をたくさん食べるというような生活を送っていると、皮下脂肪は蓄積しなくても、食事によって中性脂肪をどんどん取り込んでしまいます。

痩せていれば、高カロリー低タンパクの食事であっても、油分や糖分を摂り過ぎても、特に気になる症状が出ませんから体は健康だと思い込んでしまいがちです。

しかし、痩せていても中性脂肪が蓄積すれば、脂質異常症になるリスクは高まります。

また、内臓に脂肪が蓄積すると機能が低下するので、とても健康な状態とは言えません。

太っていれば中性脂肪の高さに気がつきやすいですから、その分早めに対策を行うことができますが、痩せている人だと重度の症状が現れてから気がつくことになります。

ですので、食生活に不安がある方、太ってはいないけど体調が優れない方などは中性脂肪値が高い可能性もあるので、一度検査を受けてみましょう。

 


中性脂肪って何?内臓脂肪との違いは?

 

そもそも中性脂肪って何なのか?

脂肪には体脂肪や皮下脂肪などいろいろな種類がありますが、中性脂肪も脂肪の種類の一つです。

食事から摂取した脂質は、小腸で吸収されると血中に取り込まれてエネルギーとして使われますが、使わなかった分は中性脂肪となります。

最近は生活習慣病の原因として注目されている中性脂肪ですが、体脂肪と同じものと思っている方も多いでしょう。

体脂肪は体全体についている脂肪の総称なので、ある意味中性脂肪も同じものと言えるのですが、体脂肪は皮下脂肪なども含んでいるので厳密には同じとは言えません。

また、体脂肪は中性脂肪がたくさん集まってできたものなので、同じではなく体脂肪の元となる脂肪という方が正しいですね。

中性脂肪とは、簡単に言うとお腹や太もも、二の腕などについているぷよぷよの贅肉です。

人間が毎日消費するエネルギーは血中のブドウ糖や脂肪酸などで作られますが、常にこれらの物質が十分にあるとは限りません。

長時間食事が取れなかったりしてブドウ糖などが不足してしまうと、エネルギーを作ることが出来ず、極端に言えば生命維持活動もできなくなってしまいます。

このような危機的な状況に備えて、体にはエネルギー源となるものを貯蔵する働きがあります。その貯蔵されるエネルギー源が中性脂肪なのです。

また、中性脂肪にはもう一つ、体を外部のダメージから守るという大事な働きがあります。

例えば、殴られたり衝撃を受けたりした時にはクッションの役割として、内臓器官を守ってくれますし、体温が下がらないように寒さなどから守って体の状態を維持するのが中性脂肪なのです。

このように、いざというときのエネルギー源となったり、ダメージから体を守ってくれたりする中性脂肪は、生きる上で必要不可欠な存在です。

ただしいくら重要な働きを持っていても、余剰分の中性脂肪は皮下脂肪となったり肝臓の周りに付く内臓脂肪となったり、血中に取り込まれて血液をドロドロにします。

ですので、貯蓄しすぎてしまうと肥満やメタボリックシンドロームが引き起こされます。

さらに脂肪肝や動脈硬化などのリスクも高まりますし、これを放っておくと心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞や脳卒中などの血管障害、肝硬変など命に関わる病気になってしまいます。

もちろん生きる上で必要なものですから、単になければ良いというのではなく、適度についていなくてはいけません。

しかし、食べ物が豊かになった現代では、多くの場合中性脂肪値が高くなっているので、健康診断を定期的に受けて適性値に保てるようにしましょう。

 

中性脂肪と内臓脂肪の違い

中性脂肪も内臓脂肪も大きなククリで言えば脂肪なので違いはありませんが、まったく違う性質を持っています。

中性脂肪というのは主に血液や肝臓に多く存在する、細胞の中に蓄えられる種類の脂肪であって、正式名称はトリグリセリドといいます。

一方、内臓脂肪は腸を覆っている膜につく脂肪です。

膜は腸間膜と言われるもので、本来であれば脂肪がつかないのですが、ある脂肪分によって蓄積してしまいます。

その脂肪分というのは中性脂肪なのです。

つまり、内臓脂肪は中性脂肪が消費されずに残ってしまい、超皮膜にある脂肪細胞に取り込まれることによってできる脂肪なのですね。

ですので同じ脂肪であっても、中性脂肪は内臓脂肪を作り出すものなので、まったく違うものですから減らし方も異なります。

中性脂肪値が高くなるのは、主に食事から取り込まれる中性脂肪分のせいです。

ただ、体内に取り込まれてもすぐに脂肪となるのではなく、血液によって全身に運ばれていくので燃焼させるのではなく数値を下げる必要があります。

基本的に中性脂肪は生命維持活動のエネルギーとして消費されるので、摂取量とバランスを摂れば正常値を保つことができます。

食生活の中で、脂っこいものや糖分が多いものを減らすことを心がけ、中性脂肪を分解する効果があるDHAやEPAを多く含む青魚やナッツ類などを摂れば、中性脂肪を下げる効果があります。

中性脂肪を下げるにはどんな食生活が良いのかについての記事はこちら

中性脂肪を減らす食事の摂り方と糖質制限の有効性
やっぱりEPAとDHAは中性脂肪に良いみたい。

 

また、中性脂肪は肝臓でも生成されるのですが、アルコールを過剰摂取すると、肝臓で分解される過程で中性脂肪がたくさん作られてしまいます。

野菜中心の食生活を送っているのに中性脂肪値が高い方は、アルコールを摂り過ぎている可能性があるので注意しましょう。

内臓脂肪は、筋肉を動かすためのエネルギー源として使われるので、皮下脂肪などと比べると代謝が活発になります。

ただ、体を動かさないと筋肉も動かないのでエネルギーの消費量が減少して内臓脂肪も減りません。

ですので内臓脂肪を燃焼させるには、筋肉を使う運動を取り入れたり、毎日の生活で体をたくさん動かす様に意識しなくてはいけません。

ただし、中性脂肪は単に内臓脂肪を作り出すだけではなく、中性脂肪自体は贅肉にもなります。

贅肉を燃焼させるには運動も必要ですし、贅肉を燃焼するためのリパーゼという酵素をたっぷり摂る必要があります。

このように、中性脂肪と内臓脂肪は生成される過程も、その性質や減らし方にも違いがあるのです。